鉄美鈴

箱庭コント

箱庭コント132「美鈴の3乗」

【登場人物】鈴木 美桜:ここあん村立図書館の司書。ガラクタを捨てられない大雑把な妹キャラ。鈴本 美沙:FMここあんのDJ。愛称「ミサンガ」。空気を読まない天然のクラッシャー。鉄 美鈴:ここあん鉄道の駅員。秩序とダイヤを重んじ、無秩序に直面す...
箱庭コント

箱庭コント136「椎名町のダバダーな夜」

【登場人物】朝霧 沙緒:常磐荘に住む小説家。世界のすべてを退屈と捉える、けだるい悲しみのミューズ。鉄 美鈴:ここあん鉄道の駅員。定時運行と秩序を何よりも重んじる、規律の番人。【場面設定】深夜のここあん鉄道「3丁目駅」ホーム。最終列車が発車し...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

連続ここあん劇場(2)

第4話「意味の整列、あるいは冷めた珈琲の定義」【登場人物】辻さゆり:フリーランスの凄腕校正者。世界のノイズを削ぎ落とす「言葉の外科医」。氷上静:ブックカフェ「シズカ」オーナー。理性の信奉者だが、小春の前では脆さを見せる。中野小春:カフェ共同...
箱庭コント

箱庭コント93「大遅刻の免罪符」

ここあん鉄道3丁目駅の改札口で男が泣き叫んでいた。「火曜だ! 俺が池袋を出たのは火曜の朝なんだ! なんで金曜になってるんだよ!」握りしめたスマホの画面には、取引先からの不在着信が五十数件。男のネクタイは歪み、目は血走っている。ここあん鉄道の...
ZINE・住民のつぶやき

エッセー「上がり屋敷駅、数分間の永遠」鉄美鈴

執筆:鉄 美鈴(ここあん鉄道・駅員)三丁目駅のホームに立つと、いつも肺の奥が少しだけチリつく。四時四分。一日に二回訪れる、針と針が重なるその瞬間に、M線の池袋行きが滑り込んでくる。この電車は、村と外の世界を繋ぐ唯一の細い糸だ。けれど、その糸...