移動図書館

箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(97)

面白い場所/移動図書館司書・菜箸千夏の日記。財団からの視察 。のんびりとしたロマコメ号の周りの輪を「面白い」と肯定してくれた女性 。握られた手の確かな熱に、私たちが守ろうとする場と私自身の輪郭を認められた気がして 。[移動図書館/視察/居場所]
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(96)

黒い虫メガネ/移動図書館司書・菜箸千夏の日記。少しだけ地面が揺れた翌日 。仮設団地の子どもたちが夢中になったのは、受付に置かれた黒い虫メガネだった 。レンズ越しに歪む世界を楽しむ笑い声に、確かな日常の重みを感じる一日 。[移動図書館/子ども/日常]
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(95)

北風とおしくらまんじゅう/移動図書館司書・菜箸千夏の日記。冷たい北風の中、屋外での貸出業務。薄着で集まってきた女性たちが肩を寄せ合い、差し入れと体温で凍える司書を解きほぐす。厳しい冬を越えるための、辞書には載っていない温もり。[移動図書館/コミュニティ/地域の絆]
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(94)

モーモータオル/移動図書館司書・菜箸千夏の日記。支援物資の牛柄タオルが呼び覚ます記憶。不満をこぼす強面の男性を笑わせた、真木先輩の「顔を埋めて文句を言えばいい」という機転。今もどこかで泣き笑う誰かを想って。[移動図書館/支援物資/ユーモア]
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(93)

空っぽのブランコ/移動図書館司書・菜箸千夏の日記。仮設住宅で一人、無邪気にブリッジをして見せる少年の笑顔。同年代の遊び相手がいないとこぼす父親の視線の先にある、空っぽのブランコが物語る、復興の影の孤独な風景。[移動図書館/子ども/仮設住宅]