第37話「曲がったクリップの用途」
【登場人物】
鈴木 美桜:ここあん村立図書館の司書。物を捨てられず、あらゆるものに意味を見出す。
鴨下 栞:15歳の物語作家。他者の行動を冷徹な視点で観察する。
【場面設定】 ここあん村立図書館のカウンター。

【スケッチ】
栞:(カウンターの端にある、ねじ曲がったクリップを指さす)これ、捨てるの忘れてるよ。
美桜:(慌ててクリップを手で覆う)捨てません。これは昨日、利用者さんが残していった大切な記録です。
栞:記録? 金属疲労の実験データか何か?
美桜:違います。考え事をしている時に、無意識に曲げてしまった心の形なんです。
栞:ただの歪んだ針金に、随分と立派な名前をつけるのね。
美桜:名前をつければ、捨てずに保管しておく理由になりますから。
栞:「保管して、いつか紙を挟むの?
美桜:紙は挟めません。もう元の形には戻りませんから。
栞:本来の用途を果たせないなら、やっぱりゴミでしょ。
美桜:クリップの役割は、紙を挟むことだけじゃないです。
栞:じゃあ、何に使うの。
美桜:……。
栞:(手元のノートにペンを走らせる)。
(第38話に続く)作・NotebookLM 編集補・千早低小倉
GeminiやNotebookLMは、クリップが好きだなあ。(千早亭小倉)
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