箱庭小説(掌編・スケッチ) 移動図書館日記(105)遠野編
これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。遠野の街なかを貫く国道を、東へ向かって走っている。助手席には菜箸千夏さんが乗っている。普段はひとりでハンドルを握ることがほとんどなので、隣に誰かが座っている状況は、ひどく新鮮で不思議な感覚だった。昨晩...
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