箱庭小説

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箱庭ラノベ|第22話 共犯者の設計図|ここあん高校文芸部

文芸部室の空気は、奇妙な均衡を保っていた。天野さんが生み出した、単語の羅列。それは物語とは呼べない、世界のかけらのリスト。だが、そのリストが机の中央に置かれたことで、僕が書いた分析的な文章も、黒崎部長が求める文学的な魂も、そして堂島が規定す...
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箱庭ラノベ|第21話 太陽の筆跡|ここあん高校文芸部

太陽が、雲に隠れた。いや、違う。僕の観測が間違っていたのだ。彼女は、僕が勝手に定義した「太陽」という記号などではなかった。ただの一人の、傷つき、戸惑う人間だった。僕の、あまりにも傲慢で、無機質な分析によって。「……嫌いだな」その言葉だけが、...
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16. 掲示板の不整合面

日常に潜む「地層」と「化石」を見つける思考の実験。ある古生物学徒の視点で綴られた、世界を新たな解像度で切り取るための思索的な日記。「見ること」の本当の意味を問い直す、記録の断片をお楽しみください。構成・千早亭小倉
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箱庭ラノベ|第20話 エラーとリセット|ここあん高校文芸部

太陽が、雲に隠れた。部室の空気は、今までで一番、重く、そして冷たく、僕らの間に沈んでいった。天野さんの「嫌いだな」という一言は、短いナイフのように、僕の胸に突き刺さったまま抜けない。僕の異常性は、またしても人間を描くことに失敗した。それ以上...
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移動図書館日記(112)遠野編

これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。遠野の夜は、東京とは違う深い静寂に包まれている。鱒沢ますざわで過ごす最後の夜。客間に敷いた布団でくつろぎながら、ここあん村から訪ねてきてくれた菜箸千夏さんが、ふと思いついたように、私に尋ねた。「文さん...