朝霧沙緒

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「領分」

晩秋の夕暮れ、断崖の狭間に建つ木造の温泉宿「ジャッポーン」の番台には、深い霧とともにひんやりとした山の冷気が吹き込んでいた。脱衣所の奥からは、硫黄の混じった重い湯気が漂っている。ここあん大学の学長航三津子は、番台のカウンターで、下足箱の木札...
箱庭コント

箱庭コント331「変身キノコ」

【登場人物】銀板 次郎:写真家。音巴里荘の住民。首から立派なカメラを提げているが、使うのはスマートフォン。他人のシリアスな姿を別のマヌケな形として捉えるユーモリスト。朝霧 沙緒:作家。常磐荘の住民。世界の退屈や気だるい悲劇に沈殿している。【...
箱庭コント

箱庭コント324「栞の大喜利タイム」

[読むシットコム・コント台本]ここあん村の文壇アパート「常磐荘」で開催された不条理な大喜利大会。大家の娘・栞による理不尽な採点と、個性豊かな住人作家たちの珍回答が火花を散らします。気取ったポエムと研ぎ澄まされた短文が交錯。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント276「平行線のエスカレーター」

[読むシットコム・コント台本]ここあん村のはらほれ坂。ベンチで休む常識人・おはなはんを挟み、超ポジティブなステキさんこと矢尾玲子とアンニュイな小説家朝霧沙緒が自己陶酔トークを繰り広げる。会話が一切噛み合わない滑稽なすれ違い。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント226「ダバダのメトロノーム」

[読むシットコム・コント台本]女流作家の気だるい絶望と、主婦の圧倒的日常がぶつかり合う箱庭コント。気絶するほどかみ合わない二人が、「ダバダ」のスキャットに乗って、レシート仕分け作業で奇跡のテンポを生み出す? 作・千早亭小倉。シュールでポップな会話劇。