真田まる

箱庭小説

まるの国語辞典「まるさん」(2)

へったくれ(口の悪くて堪忍)意味 理屈も体裁も全部ひっくり返して、そんなもんどうでもええわって放り出すときに使う言葉や。様子① きれいにアイロンあてたシャツのボタンが、家出る直前にぽろっと取れたときの諦め。様子② 隣の晩ごはんの匂いが換気扇...
箱庭小説

まるの国語辞典「まるさん」(1)

やくそく【約束】(あー、胃が重た)意味 まだ来てない未来の自分の行動を、今の自分が勝手に決めて相手に渡してしまうことやな。様子① 小指と小指を絡めて強く引っ張り合ったとき、皮膚が白く張って少し痛む。様子② 帳の四角い枠の中に黒いボールペンで...
箱庭小説

箱庭小説「槍と盾、湖畔にて」

ここあん湖畔のブックカフェ「シズカ」を舞台にする「物語の寄港地」シリーズの一編。湖を渡る風が、岸辺の葦を乾いた音で揺らしている。その微かな摩擦音に重なるように、二つの足音がブックカフェ『シズカ』へと続く小径を刻んでいた。一つは、弾むような、...
箱庭コント

箱庭コント1「恋愛の達人の日常」

これは、編集プロダクション「ぽんちょ」が椎名町三丁目に移転する前、まだ、オフィスがここあん村のビジネス街にあったころの話。それは、ブックカフェシズカの中野小春がパートとして働き、ものがたり屋の真田まるがライターとして出入りしていた、のどかな...
箱庭小説

箱庭スケッチ「小説はオワコンか?」

池袋から数分、幻の椎名町三丁目から広がる架空の村「ここあん村」の記録。千早亭小倉による掌編、コント、移動図書館の活動日記を掲載。