箱庭小説

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箱庭小説「検索窓の幽霊たち ――15歳のための存在論」

ここあん村の湖畔に佇むブックカフェ「シズカ」を舞台に、元哲学講師の氷上静と15歳の物語作家・鴨下栞が交わす静かでスリリングな対話。「検索されない情報は存在しないのか?」という現代的な問いから、他者との距離感や記憶のあり方を紐解いていく。年齢を超えた二人の知的な交流を描く掌編小説。
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ショートショート「焚火と落ち葉のあっちっち」

政府倫理局の個室。南花焚美さざんかたきびは、眼前のどんぶりから立ち昇る真っ赤な蒸気に目を細めていた。――地獄・極《GOKU-GOKU》。部下のジェニ美がどこからか見つけてきたという激辛ラーメンのスープを一口啜る。熱というより、物理的な衝撃が...
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掌編「夏風邪のダバダ」

午前四時。常盤荘の外階段の最上段で、朝霧沙緒はコンクリートに直に座っていた。素肌の上に羽織った綿のシャツの隙間から、冷たい風が入り込む。ライターのフリントを擦り、煙草に火をつける。息を吸い込み、吐き出すと、外灯の光の中で煙が白く広がった。沙...
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箱庭小説「呼吸」

ここあん湖畔のブックカフェ「シズカ」を舞台にする「物語の寄港地」シリーズの一編。休日の夜、ブックカフェ「シズカ」の二階にある居住スペースは、静謐な空気に包まれていた。一階の店舗の明かりはすでに落ち、外の喧騒もここまで届くことはない。壁掛けの...
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箱庭小説「槍と盾、湖畔にて」

ここあん湖畔のブックカフェ「シズカ」を舞台にする「物語の寄港地」シリーズの一編。湖を渡る風が、岸辺の葦を乾いた音で揺らしている。その微かな摩擦音に重なるように、二つの足音がブックカフェ『シズカ』へと続く小径を刻んでいた。一つは、弾むような、...