地層3

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「たたこは夢の中」|地層3

うたた寝は、浅い海の底を漂う感覚に似ている。音のない世界。重力から解き放たれた手足。意識と無意識の境目で、クラゲのように、ただゆらゆらと。たたこはベッドの上で猫のように丸まっていた。窓から差し込む初夏の光が、彼女の黒髪を淡く縁取り、マリンス...
箱庭コント

箱庭コント265「安カップお湯が鳴るなり干物箱」|地層3

[読むシットコム・コント台本]箱庭世界「ここあん村」のアパート「干物箱」が舞台。百均マグカップにお湯を注いだ音をめぐり、お調子者の二つ目の落語家・馬楼とマイペースな代弾きピアニスト・糠森ひなが繰り広げる、少しズレた日常の掛け合い。作・千早亭小倉
バックストーリー

海ママはなぜ「男なら3万円」と説教するのか|ここあん村バックストーリー

早稲田のスナック「灯台」時代海ママの本名は誰も知らない。1980年代の終わり、早稲田のグランド坂にあるスナック「灯台」でアルバイトをしていた頃、いつも海を思わせる絞りのTシャツを着ていたことから、店では「海」「海ちゃん」という愛称で呼ばれて...
バックストーリー

「ちょんまげ生えるわ!」はどこから来たのか?|ここあん村バックストーリー

徒然士はなぜ「ちょんまげ生えるわ」と言うのか完璧な様式美と正しい定義を何よりも重んじる文芸評論家、徒然士。彼は日頃から、筋の通らない世間の風潮や、ここあん村の騒がしい住人たちの不条理な言動に頭を悩ませていました。そんなある冬の夕暮れ、喫茶「...
箱庭コント

箱庭コント207「大人の世界」|地層3

[読むシットコム・コント台本]編集プロダクション「ぽんちょ」にやってきた高校生のこはぎ(おはぎはん)と、ライターの真田まる。そこで出会ったのは、奇抜な企画を量産する編集者・臼葉だった。ここあん村の今(地層4)に連なる地層3のものがたり。作・千早亭小倉