酔酔亭馬楼

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭スケッチ「どっちどっち」|地層3

どっちどっち喫茶「小古庵」の昼下がり。店の神崎志乃ママが静かにカップを磨くカウンターから少し離れたテーブルで、文芸評論家の徒然士が大仰なため息をついた。「実に嘆かわしい。今の世は、口を開けば敵か味方か、善か悪か、好きか嫌いか、正しいか正しく...
定点観測

9月29日のここあん村|定点観測

06:35|boulangerie KONEKOの店先秋雨の匂いが漂う早朝、石窯の熱気で赤ら顔の生地こね子(35歳・パン職人)が店先へ木製看板を運び出す。しっとり濡れた路地を見つめ、たくましく腕組みをした。「この湿気、生地にはちょうどええわ...
箱庭コント

箱庭コント334「花の都からの招待状」

[読むシットコム・コント台本]ここあん村の名物キャラ、自称「ステキさん」こと矢尾玲子のもとに届いた怪しい招待状。美の式典と信じ込む母と、冷徹に突っ込む娘リリカの前に、赤い袈裟の元落語家・馬楼が現れて事態は思わぬ方向へ。勘違いが連鎖する。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント265「安カップお湯が鳴るなり干物箱」|地層3

[読むシットコム・コント台本]箱庭世界「ここあん村」のアパート「干物箱」が舞台。百均マグカップにお湯を注いだ音をめぐり、お調子者の二つ目の落語家・馬楼とマイペースな代弾きピアニスト・糠森ひなが繰り広げる、少しズレた日常の掛け合い。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント166「酔酔亭馬楼の漢字入門」

【登場人物】黒崎 文:ここあん高校文芸部部長。文学の魂と正確な言葉の定義を絶対視する。神崎 一樹:ここあん高校文芸部員。人間の心理や行動をデータとして分析する論理派。天野 光:ここあん高校女子バスケ部員。感覚で世界を受け止める全肯定ガール。...