ここあん湖畔に佇むブックカフェ「シズカ」は、訪れる人々が内面と対話し、心を「繕う」ための穏やかな場所です。店舗には、オーナーである現代思想家の氷上静が独自の視点で選んだ哲学書や文学書が並びます。その傍らで、共同オーナーの中野小春が丁寧に焙煎した珈琲を、彼女自身が「金継ぎ」を施した器で提供しています。

論理で世界を分析しようとする知的な静と、傷ついたものごと優しく受け入れる小春。全く異なる個性を持つ二人は、互いの欠けた部分を補い合うようにしてこのカフェを営んでいます。難解な専門書と絵本が当たり前のように隣り合う、温かくも知的な空間で、静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
真田まるが守る「ものがたり屋」が、肌の温もりで人々の重荷を一緒に背負い、崩れた物語を編み直す「泥臭くも温かいお休み処」であるならば、静と小春の営むこのブックカフェ「シズカ」は、知的な思索と金継ぎの精神で自らの内面と向き合い、心のひび割れを静かに繕うための「穏やかな寄港地」といえます。
カフェオーナーの氷上静と中野小春
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