2026-08

ZINE・住民のつぶやき

氷だった夢と水だった記憶|ZINE「ほつれ」掲載作

月だけが毎晩、会いに来てくれる小さな水たまりがありました。わたしは、水でした。昼は、空の青や、渡っていく雲の白を映し、風が吹けば、きらきらと笑うようにからだを揺らしました。夜は、まんまるの月を胸に抱いて、しん、と静かな光を宿します。わたしは...
ZINE・住民のつぶやき

トットとバナナの味のなぞ|ZINE「ほつれ」掲載作

まっしろな画用紙の国に、トットという男の子がいました。トットの体は、小さな、小さな点の集まりでできていました。スクリーントーンのトットです。トットは、決まった場所にいるのが大好きでした。右を見れば、同じ点のトナリくん。左を見れば、やっぱり点...
箱庭コント

箱庭コント276「平行線のエスカレーター」

[読むシットコム・コント台本]ここあん村のはらほれ坂。ベンチで休む常識人・おはなはんを挟み、超ポジティブなステキさんこと矢尾玲子とアンニュイな小説家朝霧沙緒が自己陶酔トークを繰り広げる。会話が一切噛み合わない滑稽なすれ違い。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント277「ねえ、私のオムライスまだかしら?」

[読むシットコム・コント台本]ここあん村の喫茶「小古庵」にて。村長の緑野翠や常連客たちが、回文や名前の対称性、映画の小ネタをテーマに、『南田南弁護士は天才肌』からスタンリー・イエルナッツ、『シャイニング』まで軽快に転がり続ける。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント あらすじ&リンクまとめ(8)|141 〜160

箱庭コント141「八月の濡れたソフトボール」|地層1(あらすじ)早稲田大学近くの喫茶店で、シナリオ研究会に所属する大学生の恋流波東彦が、夏合宿帰りのひどい筋肉痛に耐えながら座っている。同席する年上の社会人中野あやねが、映画サークルらしい合宿...