箱庭コント あらすじ&リンクまとめ(5)| 81〜100

箱庭コント81「深夜のバックスペースキー」
(あらすじ)深夜の編集プロダクション「ぽんちょ」で、社員の鶴亀昌子と凄腕校正者の辻さゆりが、入稿締切に追われながら原稿の無駄な修辞を猛烈な勢いで削ぎ落としている。そこへ社長の古河モン太郎が、文章には魂の熱や鼓動が必要だと横から口を挟み、どんどん減っていく規定文字数を前に自らの熱い思いをねじ込もうと必死に抵抗する。

箱庭コント82「紙のおさかなさんなんて言ってもさ」
(あらすじ)きさらぎタウンにある微笑書店の店長微笑えみ緒が、開店前の店内で古い郷土史の束を手に取り、古書が放つ歴史の香りに深く浸っている。そこへカフェを担当する妹の微笑えみ心がキッチンから現れ、新作ケーキの甘い香りで空間を満たしながら、文脈よりも食欲や味の記憶こそが後世に残す遺産だとあっけらかんと持論をぶつけてくる。

箱庭コント83「人生ってなんだ?」
(あらすじ)ここあん村の居酒屋「あちこち」のカウンターで、二ツ目の落語家酔酔亭馬楼が千鳥足で席に着き、大声で酒を注文しながら人生とは何かとくだを巻いている。隣に居合わせた真面目そうな客Aが驚いて声をかけるも、馬楼は相手の正体すら認識しないまま、人生は腐ったミカンだと突拍子もない持論をまき散らして騒ぎ立てる。

箱庭コント84「図鑑の日」|(外部リンク:はてなブログ)
(あらすじ)ここあん高校の図書室で、生徒のカリソメ君が特設コーナーのスポーツカー図鑑を開き、車のフォルムや格好良さに興奮している。冷徹な知性を持つ同級生のリリカが菌類図鑑を片手に歩み寄り、宿主を乗っ取る冬虫夏草の合理性を引き合いに出しながら、分かりやすい権威にすがる凡人の思考停止を容赦なく冷笑して切り捨てる。

箱庭コント85「静電気とトラルファマドール」
(あらすじ)ここあん湖畔のブックカフェ「シズカ」の窓際席で、文学少年の高校生ケニーが一人静かに愛読する海外小説の文庫本を読んでいる。近くの席に座ったフリーランス翻訳家の菜箸かなが表紙に気づいて穏やかに声をかけ、熱狂的な価値観に周囲を染めようとする人々への違和感に共感を示しながら、肩の力の抜けた読書談義を持ちかけてくる。

箱庭コント86「積み重なるもの、消えゆくもの」
(あらすじ)ここあん大学の地下ラウンジで、哲学科講師の空野円が窓の外を歩く人々の足元を見つめ、歩行とは自己を過去へ捨て去る行為だと静かに思索に耽っている。ゴミの山から這い出してきた大学院生の花野環奈が、散らかった生活の痕跡を立派な堆積構造だと主張し、自身の怠惰や不始末を壮大な地質学的スケールで正当化しようと言い返す。

箱庭コント87「赤い糸の窓」
(あらすじ)ここあん湖畔のブックカフェ「シズカ」の店内で、店主の中野小春がカウンターに座り、穴のあいた靴下を赤い糸で繕いながら修繕の楽しさに浸っている。客のここあん大学講師の空野円が、穴を光や風が通る窓に例え、離れたがるものを再び繋ぎ止めようとする小春の営みに対し、万物の移ろいを肯定する独自の静かな視線から言葉を投げかけてくる。(「箱庭コント88」へ続く)

箱庭コント88「靴下とサンドイッチの余白」
(あらすじ 「箱庭コント87」に続いて)ブックカフェの奥の席で、文学少年のケニーと友人のカートが、食べかけのサンドイッチを前に直前までいた女性客空野円の立ち去った余韻を眺めているところ。店主の中野小春が静かに椅子を拭き清める所作を見つめながら、冷めたパンの耳や残されたレタスに例えて、空間に残された不在の気配や物語の余白についてふたりで淡々と語り合う。(「箱庭コント89」へ続く)

箱庭コント89「赤い糸と透明なインク」
(あらすじ 「箱庭コント88」に続いて)夕暮れのブックカフェで、店主の中野小春が繕い終えた靴下を愛おしそうに掲げ、客の少年たちと穏やかな時間を共有している。物語作家の高校生鴨下栞が静かに現れ、書き損じの余白を拾いに来たと告げつつ、離れたがる運命を赤い糸で縫い合わせる小春の善意を残酷な優しさだと見透かすように指摘してくる。

箱庭コント90「説明と建具とエコノミー」
(あらすじ)
ここあん高校文芸部の部室で、部員の神崎一樹が原稿を読み、作中で主人公がドアを叩きつけるようにして立ち去る演出の意図を分析している。バスケ部の天野光は、物に当たる描写は古く分かりにくいと難じ、建具の蝶番が歪む修理費や環境への配慮を引き合いに出して、言葉でストレートに怒りを伝える方が合理的だと持論を展開する。

箱庭コント91「前に進みたい人と終わらせてからの人」
(あらすじ)ここあん大学ラウンジのテーブルで、理論物理学専攻の大学院生平泉慧が、無駄なエネルギー消費を避けるために一切動かず、資料の山の下にあるペンを取るよう花野環奈に頼む。古生物学専攻の環奈は、書類やゴミの重なりは生活の歴史を刻む地層だと主張し、発掘の慎重さを盾にして慧の省エネ要求に真っ向から抵抗する。

箱庭コント92「駄文メーカー」
(あらすじ)ここあん高校文芸部の部室で、部長の黒崎文が原稿用紙を叩きつけ、部員の神崎一樹が書く文章は情報過多でスピード感が死んでいると激しく叱責している。神崎は、誤解を防ぎ解像度を上げるための論理的な最適解だと反論。文は、同じ情景を一行で表現する課題を出し、プロの引き算と文章のテンポを教え込もうと詰め寄る。

箱庭コント93「大遅刻の免罪符」
(あらすじ)ここあん鉄道の3丁目駅の改札口。火曜に出たはずが金曜日に到着してしまい、取引先からの大量の不在着信を前に絶望した男性客が半狂乱で泣き叫んでいる。そこへ駅員の鉄美鈴が白手袋を整えながら冷然と現れ、時空のねじれによる72時間の公式な遅延証明書を淀みなく発行し、何事もなかったかのように改札の外へ機械的に追い出そうとする。

箱庭コント94「濁点と不条理の怪盗たち」
(あらすじ)放課後のここあん高校図書室で、生徒のナツメグが机の上に本を広げ、作者の指示通りに読めなくしようと大真面目にページをのりで貼り付けている。文芸部部長の黒崎文が名作への冒涜だと血相を変えて制止するも、本棚から現れたリリカが濁点の有無で世間を欺く別の怪盗小説の洒落っ気を持ち出し、冷ややかに議論をけしかけてくる。

箱庭コント95「欠けるのみどり」
(あらすじ)喫茶「小古庵」の神崎志乃ママが、午後の静かな店内で、心の曇りを取るように無心でグラスを拭き上げている。そこへ会議帰りで疲れた村長の緑野翠が入ってきて、同じグラスばかり磨くのは非効率だと指摘し、行政トップとして最適化してあげるとグラスを奪い取って勢いよく磨き始める。(「箱庭コント96」へ続く)

箱庭コント96「磨くのみどり」
(あらすじ 「箱庭コント」95の続き)ジャズバー「Sound Blue」のオーナーである青野音が、開店前の薄暗い店内で空間の空気や音響を静かに調律している。そこへここあん村村長緑野翠がしかめ面で乗り込んできて、役場からの通達を無視していると問い詰めるも、音から歩くテンポや声の高さが店の調律を乱していると指摘され、ペースを崩されていく。

箱庭コント97「こねこはん」
(あらすじ)パン屋「boulangerie KONEKO」の店主である生地こね子が、閉店後の厨房で明日のパン作りの仕込み作業を進めている。そこへ密着取材中のフリーライター・おはぎはんが、こね子の腕にある火傷痕を見咎め、過酷な労働環境による労災で見過ごせないとジャーナリスト目線で熱っぽく詰め寄ってくる。

箱庭コント98「15年の迷子」
(あらすじ)フリーライターのおはぎはんが、椎名町三丁目の「ものがたり屋」店主真田まるのもとへ神妙な面持ちで駆け込んでくる。物心ついた頃から15年以上も熱狂的な阪神ファンを続けてきたにもかかわらず、試合が長すぎて精神衛生にも悪いと気づき、自分はプロ野球ファンに向いていないと深刻に打ち明け始める。

箱庭コント99「トランスフォームする傷と威厳」
(あらすじ)居酒屋「ここきた」のカウンターで、大学生の恋流波陽が父親の東彦と並んで座り、飲み物を口にしている。東彦が陽の左手親指にある傷を見咎め、自分も小学生時代に同じ場所に傷を作ったと親指を突き出し、過去の怪我の歴史や男の勲章としての武勇伝を得意げに語り聞かせようとする。

箱庭コント100「企画をたずねて3000本」
(あらすじ)編集プロダクション「ぽんちょ」のオフィスで、社員の鶴亀昌子とライターのおはぎはんが、机に企画書を広げて雑誌特集の打ち合わせをしている。そこへ同僚の臼葉が一行タイトルのみの膨大な企画ストックを持ち込み、さらに社長の古河モン太郎が現れて、自身の復帰曲の歌詞だと勘違いして大絶賛し始める。


箱庭コント一覧
ここあん村を舞台に、ここあん村の住人たちの日常の、些細な一幕を切り取って、「笑い」に昇華させたコントやショートショートを集めました。仕事場での騒動や酒場でのやり取りなど、見慣れた光景がふとしたきっかけで常軌を逸した展開へと転がり落ちていきま…
[コント台本・掌編 約600本]

主な舞台は、椎名町三丁目から広がる箱庭「ここあん村」。箱庭コント作家・千早亭小倉の手による、どこか懐かしい日常劇やクスッと笑えるコメディ、沁みる掌編を絶賛公開中です。これからも「読むシットコム」の世界を追究していきます。
*ここあん村および本サイトに掲載している小説類の設定はフィクションです。 *The articles on this site were written by a human, peppered with AI. *無断転載禁止 Copyright © 2025 千早亭小倉|箱庭コントを紡ぐ 話紡庵レーベル All Rights Reserved.

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