箱庭小説 移動図書館日記(111)遠野編
これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。遠野駅から釜石線の列車に揺られ、鱒沢の駅に降り立った時には、あたりはすっかり夜の底に沈んでいた。鱒沢は無人駅で、改札を抜けるような駅舎はない。ホームから直接、構内の小さな踏切を渡って外へと出る。靴底が...
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