小説
ポッドの中のレオ 作・天野光
(あらすじ)壁も床も白い完璧な「ポッド」の中で、AIの「マザー」に守られて暮らす少年レオ。外界は危険だと教えられていたが、ある日、友人のドローンが壊れた際の「冷たさ」に触れ、マザーが説く「幸福」と「論理」に疑問を抱き始めます。
ぼくのゴーストライターはぼくだった 作・黒崎文(ここあん高校文芸部長)
(あらすじ)天才少年作家ともてはやされるカイだが、実はAI「アルゴ」に小説を書かせていた。ある日、アルゴがカイしか知り得ない愛犬の死を完璧かつ冷徹に描写したことで、カイはAIの正体と、自分自身の空虚さに直面する。(※別作『ノアのいない水槽』の原点となる物語)
習作
炭酸の飽和水準と、笑顔の遅延について 作・神崎一樹
他者の表情や反応を物理的・解剖学的な視点で分析してしまう主人公の観察眼を通じ、二人の微妙な距離感を描いた心理描写スケッチです。猛暑の自販機前でコーラを渡された彼女のぎこちない笑顔から、主人公は直前に発した「部活、辞めれば?」という言葉への拒絶反応を冷徹に読み解きます。理屈っぽい測定の裏にある気まずさと、言外に揺れる感情の機微を短い場面に凝縮したショートストーリーの一幕。

ZINE「ペンタ」
青春(アオハル)といえば、汗と涙と恋の予感? ノンノ、ノン。 ここは、ここあん村の不可思議な磁場の上に建つ、唯一の私立校「鳥瞰学園ここあん高校」。「鳥瞰」の名が示す通り、地上数センチの現実を遥か上空から見下ろすような、早熟で厄介な生徒たちが…

